【住所】札幌市中央区宮が丘3外
【レフト】98m
【センター】117m
【ライト】98m
【収容人員】25,000人
【開場】1935年
北海道最大の都市である札幌市の中央区にある野球場です。
中央区というアドレスの響きからすると街中にありそうな印象を受けてしまいますが、野球場は都心部から少し離れた円山原始林の一角に造られた円山公園の中の円山総合運動場内にあり、周辺は動物園・陸上競技場など余暇施設が集まる市民の憩いの場となっています。
同球場は札幌神社(現・北海道神宮)の外苑に位置することから、当初は札幌神社外苑球場と呼ばれていましたが、明治神宮野球場や熱田神宮公園野球場などの他の神宮外苑系野球場とは異なり札幌神社が北海道神宮になる前であった為、神宮が球場名に含まれたことはありません。
観客席は内野は両翼ポール際までが鉄筋コンクリート製、外野は全て芝生になっており、収容人員25,000人の内訳は、内野10,500人・外野14,500人となっています。
札幌市においては、都心部に隣接する中島公園にかつてあった中島球場の方がアマチュア野球に馴染みの野球場だったとの声もあるようです。
これは全国高等学校野球選手権南北北海道大会のメイン球場が、1976年までが中島球場、1977年からが円山球場となっていたことに関係があると思われますが、1980年に中島球場が廃場されてから2001年に札幌ドームが開場するまでの間は、円山球場が絶対的な存在となりました。 尚、中島球場の後継としては、札幌市北区に麻生球場が建設されています。(※川崎市麻生区の「あさお」でも、麻生太郎氏の「あそう」でもなく、「あさぶ」と読みます。)
引き続き札幌都市圏では代表的な野球場ではありますが、隣接する円山動物園は自然環境を重視することもあり、同球場に照明設備はありません。
その為、札幌ドームができるまで同球場で行われていたプロ野球公式戦の地方開催試合においても、当時はドル箱かつ視聴率の稼ぎ頭であった読売巨人軍の試合を含め全てデーゲームで行われていました。
ところで、北海道の動物園としては旭川市の旭山動物園の入場者数が一番多く知名度も高いですが、円山動物園は北海道で最初に作られた歴史のある動物園となっています。
【外部リンク】
円山球場《公式サイト(札幌市)》
円山総合運動場《公式サイト(指定管理者)》
札幌市円山球場《Wikipedia》
円山公園《公式サイト(管理事務所)》