【1.基本情報】
所在地:札幌市白石区本通9南1-21
レフト:93m
センター:115m
ライト:93m
収容人員:不明
開場:不明
閉場:2007年
【2.概要】
北海道最大の都市である札幌市の白石区にあった野球場です。
白石区は札幌市の中心である中央区の東隣にあり、戊辰戦争で敗れた仙台藩白石領の藩士が開墾・入植した旧・白石村を基としています。
尚、1989年に白石区から厚別区が分区されたことから、旧・白石村は両区を合わせたエリアとなります。
また、仙台藩白石領を基とする宮城県白石市とは友好都市になっています。
野球場は都市対抗出場16回を誇るNTT北海道の本拠地でした。
NTT北海道出身の著名な出身プロ野球選手は、ヤクルトスワローズ(現・東京ヤクルトスワローズ)で2173安打を放った若松勉外野手、大阪近鉄バファローズ(現・オリックスバファローズの一部)で1226安打を放った鈴木貴久外野手が挙げられます。
【3.廃場の背景】
北海道の社会人野球界では名門であったNTT北海道ですが、NTT北海道という会社はなく、NTT東日本の北海道支社が母体のチームでした。
そのため、NTTグループにおけるスポーツチーム合理化・再編方針により、東日本にあったNTT系の4チームはNTT東京に集約しNTT東日本に改組されることとなります。
一方、チームとしてのNTT北海道は、1999年にクラブチームに移行し存続することとなりましたが、2006年に高齢化のため廃部となりました。
クラブチームの廃部後、同球場はしばらくアマチュア野球に利用されていましたが、札幌市営地下鉄東西線「南郷7丁目」駅から徒歩10分の住宅街に位置することもあり、自治体がスポーツ公園用地として購入しない限り、球場としての存続は難しい感じでした。
【4.廃場後】
実際、2007年にNTT東日本はマンション用地として住友不動産に売却し、球場も幕を閉じることとなります。
尚、住友不動産が購入した後にリーマンショックがあったせいかマンション建設は行われず、2014年に社会医療法人恵佑会に売却されました。
2021年1月現在、恵佑会札幌病院の移転・新築工事が行われており、2021年8月に新病院が開院予定のようです。

【外部リンク】
NTT東日本野球部《公式サイト》 ※正式名称には「硬式」は入らないようです。
NTT東日本硬式野球部《Wikipedia》
社会医療法人恵佑会札幌病院《公式サイト》
南郷7丁目駅《Wikipedia》