【1.基本情報】
所在地:広島市西区観音新町2-11
レフト:91m
センター:113m
ライト:91m
収容人員:13,250人
開場:1941年
【2.概要】
広島カープ(現・広島東洋カープ)が旧広島市民球場[廃場]に移転するまで本拠地としていた県営の野球場です。
球場のある一帯は広島市の市街地から南西に位置し、陸上競技場(広島スタジアム)や、ラグビー場(広島県総合グランドラグビー場)なども備える広島県総合グランドとして整備されています。
広島スタジアムは過去にサンフレッチェ広島の本拠地でしたので、プロ野球とJリーグの過去の本拠地が並んで存在する珍しい場所と言えます。
(といっても、広島カープが本拠地として利用していた時期と、サンフレッチェ広島が本拠地として利用していた時期は重ならないどころか、かなりの開きがありますが・・・)
【3.詳細】
野球場は1941年に造られたということもあり、フィールドは旧世代の仕様となっています。
特にセンターは113mしかなく、収容人員1万人を超える規模の野球場ではなかなか見られない狭さとなっています。
また、隣りの広島スタジアムはナイター設備がありますが、本球場にはありません。
施設としては少し見劣り感のある野球場ではありますが、高校野球までの硬式野球や草野球レベルまでなら、十分なのかもしれません。
実際、広島のアマチュア野球界ではそれなりの存在感を持っていることから、本球場は2008年から2020年の間、コカ・コーラウエストホールディングスが命名権を取得し、「Coca-cola West野球場(後に「コカ・コーラボトラーズジャパン広島総合グランド野球場」に変更)」と名乗われていました。
【4.その他】
ちなみに、広島県総合グランドの周辺には旧広島空港である広島ヘリポート、三菱重工業の広島製作所観音工場が広がっており、社会人野球の強豪であった旧・三菱重工広島のグラウンドもあったりします。
2021年2月現在、旧・三菱重工広島のグラウンドはまだ残っていますが、同チームは2020年をもって活動を終了しているので、同社社員の福利厚生施設として利用されるか、地方自治体等がスポーツ施設として借り上げたりしない限り、存続は難しいと思われます。
いずれにしろ、結果的には色んな「旧」が揃っているノスタルジックなエリアかもしれません。
「グランド」という言い方も、ビルヂングという言い回しに近いものを感じます。

【5.外部リンク】
広島県総合グランド野球場《公式サイト(指定管理者)》
広島県総合グランド野球場《Wikipedia》
三菱重工広島野球部後援会《公式サイト(後援会)》
三菱重工広島硬式野球部《Wikipedia》